字幕翻訳

英語は嫌いですが、興味のある事に関してはそう苦にならないと言う事が判明。

“デッドマンズ・チェスト”より翻訳に関する考察。

チャプター16 トルトゥーガの港にて

<日本語字幕版>
E スパロウ船長!
J お前も応募者か?
E 恋人を捜しているの
J 光栄だが俺の恋人は海でね
E ウィル・ターナーのことよ

因みに、E:エリザベス、J:ジャック となっています。
エリザベスとジャックが久々に再開するシーン。
この時、エリザベスは“やたら剣技の立つ美青年”として海賊の身形をしています。勿論男装。
ジャックはこの時まだエリザベスだと気付いていません。

僕は外国の映画は日本語字幕で観る方なので今までこのシーンの面白さに気付いていませんでした。
ただ女に言い寄られて悪い気はしない筈のジャックが、何となく嫌がっているように見えるなー・・・、とその位だった訳です。
エリザベスのこの“恋人を捜しているの”に注目。

<英語版>
E Captain Sparrow!
J Come to join me crew, led? Welcome aboard.
E I’m here to find the man I love.
J I’m deeply flattered, son, but my first and only love is the sea.
E Meaning William Turner, Captain Sparrow.

この台詞をなるべく直訳すると以下のようになります。

<南部翻訳版>
E キャプテン・スパロウ!
J 俺の(船の)乗組員になりに来たか?船にようこそ。
E ここにいるのは愛する男性を見つける為なんだけど。
J 非常に光栄だが、お若いの、しかし俺の生涯唯一の恋人は海でね。
E ウィリアム・ターナーの事を言っているのよ、キャプテン・スパロウ。

ここでジャックのエリザベスへの呼びかけ“son”に注目。
この呼びかけは、年上(もしくは目上)の人間が年下の男性に対してするものです。
つまり、この時ジャックはエリザベスを男だと思っていた訳です。
いきなり男に言い寄られたんだからそりゃあ嫌な顔もするよな・・・。

つまり、先述したエリザベスの台詞が女言葉であった為に、このシーンの面白さは半減してしまったんですね。
では吹替は・・・と言うと以下の通り。

<日本語吹替版>
E キャプテン・スパロウ!
J 乗りたいのか青年?大歓迎だ。
E 私の愛する男性に会いに来た。
J 気持ちは嬉しいが若者よ、俺の恋人は海だけだ。
E ウィル・ターナーの事よ、キャプテン・スパロウ。

字幕よりは若干中性的な口調になってますが、“私の”でちょっと判り難くなってしまってますね。
かと言って“俺”なんて言わせたらエリザベスがジャックを騙す気満々って事になるのであんまり宜しくないですし。

言語の差異ってのは結構深いもんです。
スポンサーサイト



Calender
06 | 2007/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Category
Archive Every Month
Search