仰我恩師

常々思う事の善し悪しに感けずつれ綴る。(略して常綴)
其の参 仰げば尊し


 仰げば尊し 我が師の恩
 教えの庭にも 早幾年
 思えばいと疾し この年月
 今こそ別れめ いざさらば

そろそろ卒業のシーズン到来ということで。
結構勘違いしている人が多いらしいのですが、“今こそ別れめ”は“今この時が別れ目(別れの日)だ”という意味ではありません。
“こそ”は強調の為に使う係詞(かかりことば)で、コレが文中に入るとその文末の単語は終止形から已然形(いぜんけい)に変化します。
それによって本来は“別れむ”となる文末が変化し、“別れめ”となっているのです。
では、何故そのように変化するのでしょうか?
この“別れむ”とは、動詞の“別る(わか-る)”に意志の意味(~しよう)を持つ助動詞“む”が連結したものであり、この助動詞“む”の已然形が“め”であります。
この事によって、“こそ”のパワーを受けた“別れむ”(正確には“む”)が“別れめ”(“め”)に変化した、というわけです。
さて、以上の事を踏まえて考えてみると、“今こそ別れめ”の意味が判るかと思います。
 “今”は、そのまま“今”
 “こそ”は、強調のための単語なので訳さない(強いて言えば“この時”とか)
 “別れめ”は、“別れよう”
そのままつなげれば、“今この時別れよう”。
よーするにこの歌は、“あんな事もあったこんな事もあっただけど別れましょう”という、後ろ髪を断ち切るような歌なんですねェ・・・。

・・・恋愛でもこう行けばいいのですが。
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